【BNPLとは?】最新の決済サービス
こんにちは!
皆さんはネットショッピングを利用する際、どんな決済を使用することが多いですか?
SBペイメントサービスが「通販サイトの利用経験者1,986名」に行ったアンケート調査によると
最も利用する決済手段1位は圧倒的に「クレジットカード決済(79.1%)」だったそうです。
ネットショッピングでのクレジットカード決済はもはや当たり前になっていますよね!
しかし、一方でBNPL(Buy Now Pay Later:後払い決済)という決済サービスが急激に市場規模を拡大しているようです。
今回は注目の「BNPL」について解説していきます!
- BNPL(Buy Now Pay Later:後払い決済)とは
- BNPLのメリット・デメリット
- BNPLの海外動向
- 注目の日本企業(BNPLサービス)
BNPL(Buy Now Pay Later:後払い決済)とは
最近「Paidy」という後払い決済サービスよく聞きませんか?
Paidyは、メールアドレスと電話番号があれば利用できる後払いの決済サービスで
「Amazon」や中小店舗まで70万店以上の加盟店が導入しているサービスです。
現在の利用アカウント数は600万以上といわれています。
有名なので言うと、ZOZOTOWNの「ツケ払い」は話題になりましたよね、これもBNPLです!
「NP後払い」「メルペイスマート払い」などがBNPLのサービスに該当します。
20~30 歳代の若年層を中心に「高価な商品」を購入する際「クレジットカードの代替」として利用されるケースが多いようです。
BNPLのメリット・デメリット
利用者側のメリット
①手数料がかからない(分割払い)
②利用開始の審査が厳しくない
③容易に利用できる
事業者側のメリット
①幅広い顧客を獲得できる
②カートからの離脱を防止できる
③高単価商品が販売しやすい
BNPLを利用するメリットとして、分割払いでも原則手数料が発生しないので比較的高価な商品の購入をする際の価格不安が解消されます。
また、クレジットカードの番号入力などが面倒で購入に至らないユーザーの離脱防止にも繋がります。
利用者側のデメリット
①過剰に利用してしまう
②支払い遅延で損害金が発生してしまう
③分割払いの支払いに追われる
事業者側のデメリット
①決済手数料が高い
②購入者の未払いで商品代金が回収できないリスク
③今後利用に関する規制が厳しくなる可能性がある
利用者は自身の支払い能力を十分に把握し利用する必要があります。
「ご利用は計画的に」ですね・・・!
また事業者側は新規ユーザーの開拓にインパクトのある決済方法ですが、決済手数料がクレジットカード利用に比べ高いことがデメリットになります。
高いところだと5.0%の手数料を支払わなくてはいけないので、かなり高額です、、、
BNPLの海外動向
海外では欧米を中心に BNPL マーケットが拡大しています。
スウェーデンのKlarna、アメリカのAffirm、オーストラリアのAfter PayといったFinTech 企業が市場拡大を牽引しています。
※FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。身近な例だと、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。
3社共にコロナ渦でも急激に成長を続けている事業であり、今後はアジア新興国への拡大も予想されています。
注目の日本企業(BNPLサービス)
国内でも市場規模は拡大しており、2020年には8,820億円、2024年には1.8兆円に達すると予想されています。
国内の注目BNPL企業は「ネットプロテクションズ」「Paidy」「GMOペイメントゲートウェイ」です。
ネットプロテクションズ「NP後払い」
ネットプロテクションズの「NP後払い」は、導入企業数は41,500企業、年間利用者は1,350万人!
なんと、日本国内の10人に1人が利用していることになります。
私が運営していたネットショップでもNP後払いを導入していたのですが
注文完了後に与信が行われるので、「注文完了したのに与信が通らなかった」場合は
こちらから「別の決済で注文してくださいメール」をしなくてならないので、ちょっと面倒でしたね、、、
Paidy
2021年9月にアメリカの決済大手PayPalが3,000億円での買収発表をしたことで話題となった企業です。
利用者が600万人でNP後払い利用者の半分ですが、導入企業が70万社と多いのが特徴です。
また、メールアドレスと電話番号、認証コードを入力するだけで利用できるので
クレジットカードを持っていない若年層に好まれているようです。
GMOペイメントゲートウェイ「GMO後払い」
GMO後払いの特徴としてリアルタイムで与信取得ができるため、先ほどのNP後払いのように「審査NG」による買い逃しを防ぐことができます。
更に、手数料(2.7%~4.7%)、月額費用(0円~45,000円)、請求書発行費用(150円 / 180円)が比較的安価なのも特徴です。
「ABCマート」「オンリーミネラル」など、ファッションから食品、美容コスメのネットショッピングサイトで採用されています。
まとめ
BNPLサービスの導入はリスクもありますが、「新規ユーザーの開拓に繋がる新たな決済手段」として
大きな役割を果たすことは間違いないです。
また、ユーザーも面倒な手続きが省略できるのでネットショッピング体験をより身近にすることができます。
その反面、過度な利用が問題になっているケースも多く、利用規制が厳しくなるという見込みもあります。
今後の展開が注目される新決済サービスの紹介でした!
次回の記事では「声なき顧客 サイレントカスタマー」について書いていこうと思います!
ここまでお読みいただきありがとうございました🍃
また次の記事でお待ちしております!